SEO部門の役職一覧、役職を上げる方法
「SEO部門にはどんな役職がある?」
「SEO担当のキャリアパスはどのように進んでいくの?」
「SEO部門で役職を目指すためには、どんな知識やスキルが求められる?」
このような疑問にお答えします。
会社の一般的な役職(部長や課長、係長など)とは異なり、SEOポジションの役職には多くの表記が存在します。そんな「SEO部門における役職」・「SEO担当のキャリアパス」についてご紹介します。
SEO部門における役職・ポジション名一覧
会社の一般的な役職には、部長・次長・課長・係長・ディレクター・マネージャー・リーダーなどが存在します。
では、SEO部門やSEO代理店には、どのような役職があるのでしょうか。
よく聞く役職および業務内容を表にまとめました。
役職 | 業務内容 |
SEOコンサルタント | ウェブサイトを上位表示させるための施策を提案して運用する |
SEOスペシャリスト | コンテンツの最適化や技術的なSEO施策を実施する主体的に各種SEO業務を進めて、事業成長を成功に導く |
SEOアナリスト | データを分析してSEO施策を立案するSEO施策の効果測定を行なう |
コンテンツマネージャー | ウェブサイト上のコンテンツを作成・更新・維持する |
SEOディレクター | SEOに関する調査・分析を実行し、実務面を管理するSEO施策立案に加えて、全体の取りまとめも行なう SEO施策・SNS広告・リスティング広告を理解し、ほかのマーケティング部門と連携して業務を実施するエンジニアやデザイナーと連携して業務を進めることもあるため、システムやデザインの知識も求められる |
SEOマネージャー | SEO部門の管理職 戦略立案、組織マネジメント、R&D、組織への報告が主業務SEOスペシャリストやSEOアナリストなど、SEOプロジェクト(またはチーム)を管理して統率するSEO施策の実行結果に対して、評価を行なう |
このほかにも、以下のような役職も見かけることがあります。
- SEOプロデューサー
- シニアSEOディレクター
- SEOエンジニア
- コンテンツディレクター
- コンテンツプロデューサー
- シニアコンテンツディレクター
- コンテンツコンサルタント
- コンテンツストラテジスト
- コンテンツスペシャリスト
シニアが付く役職やSEOディレクター、SEOマネージャーは、上級の役職となる場合がほとんどです。
とはいえ、各SEO会社が役職を自由に設定できます。そのため、たとえ「シニアSEOコンサルタント」であっても、社内では係長といったケースもあります。
それぞれの役職で役割と責任が異なるため、あなたのキャリアパスの参考にしてみてください。
SEO施策を実行する際の一般的な体制
SEOの一般的な体制は、多くの場合、以下のようなチームで構成されます。
- SEOマネージャー
- SEOディレクター
- Webライター
- エンジニア、デザイナー
企業や営業形態によって、チーム規模・兼務の有無などが異なります。
事業会社(インハウス)であれば、SEOディレクターやSEOマネージャーは自社社員が担当し、外部委託のWebライターやSEO専門会社で体制を整える事例がみられます。
SEO担当者からのキャリアパス
SEO担当者は、一つのメディアや一つの役割を担当するケースが多いでしょう。
代理店のSEOコンサルタントであれば、数件のクライアントを先輩社員と共に担当するところからスタートする場合も多いでしょう。
ここでは、事業会社・代理店で働くSEO担当者のキャリアパスについて、サンプルケースを記載していきます。
1年目~のケース
1年目
- 代理店:新規営業を担当する。電話営業などを行ない、商談打診をする。営業に必要なSEO知識を学びながら進める。
- 事業会社:キーワードの調査、順位計測結果の集計、altタグやdescriptionタグの空欄箇所を修正。
2年目
- 代理店:EC運営のクライアントを数社引き継ぎ、改善点の洗い出しやデザイン業務のディレクション。
- 事業会社:オウンドメディアのコンテンツ企画、ライティングの外注先管理。
3年目
- 代理店:10社ほどのクライアント担当、新人の育成・施策へのフィードバック。
- 事業会社:順位の悪いページのリライト、CVRの低いページの改善。
キャリアアップ
- 代理店:事業会社へ転職。SEOチームのマネジメントに。
- 事業会社:社内異動。運用型広告担当者に。
基礎スキルを獲得してからのケース
5年目
代理店:5名のチームリーダー。予算規模の大きなクライアント+若手サポート。
事業会社:マーケティングオートメーション(MA)の導入、マニュアル化をリード。
6年目
代理店:既存業務に加えて、事務作業をサポートする組織の立ち上げ。
事業会社:担当部門の新人育成、サポート。
7年目
代理店:10名のチームリーダー。ECサイトに特化したノウハウの社内研修実施。
事業会社:MA部門、アナリティクス部門のリーダー。目標・進捗のマネジメント。
キャリアアップ
代理店:3チームを管掌するマネジメント。人材採用・人事評価。
事業会社:プロモーション部門のマネジメント。
ミドル~ハイレイヤーからのケース
12年目
代理店:売上目標管理、経費管理、組織マネジメント。
事業会社:マーケティング戦略策定、組織改善
13年目
代理店:コンサルティング部門の部門長、役員への報告、マネージャーマネジメント
事業会社:新規事業、新規メディアの企画、マーケティング戦略策定、新規組織の設計
14年目
代理店:中期事業計画の策定、採用計画の策定、人材育成研修の見直し
事業会社:新規事業の事業運営、マーケティング・営業戦略の策定
キャリアアップ
代理店:代理店業で独立。新規営業、人材採用、クライアントワーク。
事業会社:メディア事業会社へ転職。事業部長として戦略策定、利益率の改善計画。
SEOの専門性を高めるパス、他のマーケティングスキルに広げていくパス、若手の育成やマネジメントに移っていくパスはよくあるケースです。専門性を高めた先では、より大規模な組織マネジメントに進むケースのほか、独立するケースや新興企業の役員になるケースも見られます。マネジメント街道の先には、CMOを目指す道もあれば、事業責任者へ進むルートもあります。
SEO業務で役職を目指す場合、求められる知識・スキル
SEOマネージャーなどの役職を目指すためには、どのような知識やスキルが求められるのでしょうか。管理職の道へ進むには、以下のような知識やスキルが求められます。
- SEOに関する豊富な知識
- 情報収集能力(SEOに限定しない)
- アクセス解析ツールの利用方法
- HTMLに関する知識
- コミュニケーション能力
- スケジュール管理能力
- タスク管理能力
- リソース配分を調整するスキル
変化の激しいSEO業界では、日々新しい情報を収集する力が必要不可欠です。
アクセス解析をはじめ、データで振り返ることが求められるシーンも増えており、分析ツールを使いこなすことも求められます。例えば、Google Search Console・Google Analytics・Looker Studioです。
マネジメントである以上、マネジメント系スキルは必然的に含まれます。昨今は「管理」する力よりも、意見を傾聴し、各人にあった育成ややりがいを提供できる力が求められる傾向です。
まとめ
SEOには数多くの役職が存在します。
特にSEO代理店ではカタカナ表記の役職が目立ちますが、大半の肩書に意味はありません。
SEO業界で役職を目指していくためには、まず専門性を磨くため経験と実績を積み上げていく必要があります。一般的に5年程度の経験で役職者(管理職)の道が開けてくるでしょう。
マネジメント・育成指導・作業効率化を実行し、組織としてより成果を出せる体制にマネジメントしていくことが求められます。