SEO業務未経験でも転職できる!転職成功のコツ
「SEO業界へ転職したいけど、未経験者にはハードルが高い?」
「未経験からSEO業界へ転職した人の共通点は何?」
「未経験からSEO業界への転職を成功させるには、どんな準備をすればいい?」
SEO業界は未経験者採用も一定数あり、他業界からの挑戦も十分可能です。
今回はSEO未経験から転職できる人の共通点、方法をご紹介します。
今後も継続して需要が見込まれるSEO業界に転職して、あなたの市場価値を高めましょう。
未経験からでもSEO業界へ転職できる
SEO業務未経験からSEO職へ転職することは可能です。
実際に、未経験者を募集している求人は数多く存在し、実際に多くの内定も出ています。
SEO業務経験者がまだまだ市場に少ないことも一因ですが、他のマーケティング職種と比較し、どういった仕事か分かりづらいため、関心を持つ方が少ないことも理由でしょう。
実際の求人を見ると一つ特徴があり、それは広告代理店やSEO代理店の求人が大半であることです。
2015年頃よりこの傾向は強くなり、現在は経験者を採用する事業会社、経験者を生み出す代理店の構図が鮮明です。
SEO業務未経験からSEO業界へ転職する際の注意点
前述の通り、未経験者を積極的に採用するのは代理店と説明してきました。
ここでの注意点が、営業職ポジションとSEO実務ポジションの見極めが求人票だけでは難しい点です。
SEO代理店は各社営業方法、SEO実施方法、それらの体制に違いがあります。いくつかのパターンがあり、割と多くのSEO代理店が、新規開拓とSEOコンサルティングを一人称で回しています。同様に多いのが、アポ取り→商談→コンサルティングの分業制です。
SEOコンサルタントとして、SEOの技術力を付けたいと考えている場合、入社後の役割が営業に偏るケースがあることを事前に知っておきましょう。
入社後は半年から1年程度、テレアポ中心の役割となる代理店、入社後は担当コンサル先がないため、新規開拓としてテレアポや商談同行が中心となる代理店、入社後は事務方からのスタートとなり、提案資料作成や定期レポート作成業務が中心となる代理店など、タイプがあります。(入社すぐから、丁寧な研修を実施する代理店は非常に少ないです。)
未経験からSEO業界に転職できる人の共通点や特徴
未経験でもSEO業界へ転職できますが、実際にどのような人が転職を成功させているのでしょうか。以下のような共通点や特徴を持つ人は、SEO業界へ転職がしやすいと言われています。
- 新卒または第二新卒
- 30歳以下
- マーケティング業界経験者
- Webサイト制作業務経験者
- 営業職経験者
- 自身でサイトを運営している
未経験者募集のあるあるで、若い人ほど人気です。企業としても定年間近の未経験者を育てたいとは思わないものです。
30歳以下と書きましたが、最近は35歳程度まで引き上がっている感覚があります。
また、SEO業務は未経験でも、他のマーケティングに理解がある場合やサイト制作(マークアップやデザイン)の経験者は優遇される傾向です。理由はシンプルで、SEO業務の中身にデザインに関することや、マークアップに関することが含まれるためです。代理店の採用に限る話では、クライアント対応の経験者は優遇されます。分かりやすいのは営業職の経験です。
いずれにも当てはまらない場合でも、ご自身でサイトを運営した経験があれば、転職に有利に働くでしょう。
未経験からSEO業界への転職を成功させる6つのコツ
未経験者がSEO職へ転職するためには、どのような準備を進めれば良いのでしょうか。
成功させるためのコツは、以下の6つです。
- 将来的にどのようなキャリアを目指すのか明確にする
- プラスに働く職務経歴をまとめる
- Google Search ConsoleやGoogle Analyticsの使い方に慣れておく
- サイトを作成し、HTMLやCSSの基礎を学ぶ
- SEO関連の資格を取得して知識をアピールする
- SEO業界に精通する転職エージェントを活用する
効果的に準備を進めることであなたの内定率は高まります。転職を有利に進めるためにも、ぜひ実践に移していきましょう。
①将来的にどのようなキャリアを目指すのか明確にする
未経験からSEO職へ転職するには、代理店への転職がしやすいと説明してきました。
ここで重要なことは、5年、10年の期間でご自身がどのようなビジネスパーソンになりたいか、です。
SEOの専門性を磨き、生涯スペシャリストで働くのか、Webマーケティング全般に役割を広げていくのか、SEOやマーケティングで独立するのか、事業責任者や経営幹部へのルートを目指すのか。
専門性を磨きたい場合には、ある程度規模の大きな代理店で大小多様な案件に携わることは必要になるでしょう。
マーケティングスキルを横に広げるには、デジタルマーケティング全般を扱う代理店で社内異動するか、事業会社へ転職し自走しながら習得していくかとなるでしょう。独立を目指すのであれば、営業経験も積める環境が望ましいでしょう。
未経験から転職ができれば成功ではなく、転職先でスキルを身に着け、中長期でご自身の希望が叶うことも考えていきましょう。
②プラスに働く職務経歴をまとめる
SEOに関する専門知識、経験が重要であることは当然ですが、異なる領域の経験であってもプラスに評価される場合があります。
具体的な経験を挙げていきましょう。
1つ目は、サイト制作やアプリケーション開発等の経験です。SEOの基本業務に正しいマークアップがなされているかや、追加すべき構造化データがないかを確認する作業があります。他にも、表示速度を改善する狙いで画像の遅延読み込み(Lazy Load等)やファイルサイズの圧縮作業も含まれます。これらの基礎知識を有していれば、未経験でも立ち上がりが早くなる可能性が高いでしょう。
次にデータの整理、Analytics操作、BigQuery操作等の経験です。昨今は自動で集計するツール類が発達しましたが、まだまだExcelやスプレッドシートでデータをまとめる環境もあります。Search Consoleデータの活用では連携しやすいBigQueryを採用している企業も多く、これらの操作経験もプラスに働きます。
他に、マーケティング経験は全般プラスです。新聞折込チラシを作っていた等のオフライン施策経験は価値があるか?と質問されることがあります。答えはあります。目の動きを考慮し、言葉を選び、取ってもらいたいアクションへの導線を考える能力は、SEO業務の中でも生きてくる能力です。
代理店では、営業スキルや資料作成スキル(多くはパワポ)も評価が良いです。文章を書くスキルもニーズが強く、記者や社内報担当等の一見SEOから距離のある業務経験もポジティブな経験です。
③Google Search ConsoleやGoogle Analyticsの使い方に慣れておく
Google Search Consoleとは、Google検索における自社サイトのパフォーマンスを分析できるツールです。
また、Google Analyticsとは、Webサイトにアクセスしたユーザーの動きを分析できるアクセス解析ツールです。
Google Search ConsoleとGoogle Analyticsは、いずれもSEO業務で頻繁に使用するツールです。「おはようサチコ」なるフレーズを聞いたことがあるでしょうか?SEO担当者は朝一番にSearch Console(サチコ)を開き、サイトの状態を確認することを面白おかしく言い表した言葉です。そのくらい、頻繁に使用するツールだと言うことです。
両ツールとも一般的な使用範囲であれば費用はかかりません。個人ブログなどを作成し、両ツールの登録をし、使用感になれると良いでしょう。
④サイトを作成し、HTMLやCSSの基礎を学ぶ
SEO業務には、HTMLやCSSの知識をもとにした業務が山程あります。
「内部リンクのAタグにnofollowついてる箇所を洗い出してください」といった業務指示が出ることもあるでしょう。(手作業でやるケースはかなり減ってきていますが例として)
基礎知識が備わっていればSEOに関する知識の飲み込みも早く、教える側も手間がかかりません。
安価なレンタルサーバーとドメインを用意し、勉強用にサイトを作ってみることをおすすめします。費用は年間5,000円程度です。
採用されるまでに限らず、入社後も自主学習をする際の実験台として役立ちます。顧客のSearch Consoleは操作ミスがあっては困りますが、自前の勉強用サイトのSearch Consoleであれば、気軽に触ったことのない機能を試すこともしやすいでしょう。
⑤SEO関連の資格を取得して知識をアピールする
未経験者は実績をアピールできないため、SEO関連の資格を取得して知識をアピールする方法があります。とは言いながらも、SEO関連資格にメジャーなものはありません。
周辺の資格として、次の資格は一考の価値ありです。
- Google Analytics Individual Qualification(略称GAIQ)
- 統計検定
- ウェブ解析士認定試験
GAIQはSEO代理店では入社後に取得する指示される場合が多い資格です。統計検定は広告寄りの方ほどお持ちのケースが多いように思います。ウェブ解析士はSEOの専門知識を問うものではないですが、Webマーケティングの基礎を学ぶには良質な素材ではないでしょうか。
⑥SEO業界に精通する転職エージェントを活用する
SEOに限ったことではないですが、業界に精通する転職エージェントを活用することは有効です。効率良く転職活動を進めることができます。
そもそもSEOポジションの求人は未経験、経験者問わず、求める人材像やスキル、期待する活躍などにズレが生じやすいです。仲介するエージェントがSEO知識に乏しい場合、希望する業務内容でない求人に応募してしまうなど、ズレが起きやすいため注意が必要です。
そのほかに、求人数が多い大手転職エージェントも並列利用することを検討してみましょう。
まとめ:効果的な準備を進めて、SEO業界へ転職しよう
SEO業界は未経験からの転職者が多い業界で、若手であればチャンスは大いにあるでしょう。未経験からSEO業界への転職を成功させるためには、サイトを作成してみたり、周辺知識の学習をしてみたりと、入社後にも役立つ箇所を中心に学ぶことは有効です。精通する転職エージェントも活用して、SEO業界への転身を成功させましょう。