SEO人材の平均年収は?
「SEOコンサルタントの平均年収はどれくらい?」
「SEOは代理店と事業会社でどちらが年収高い?」
「SEO人材は将来的に高収入を見込める?」
SEO業界で働く、働きたい人にとって、年収は気になる条件の1つです。
そこで今回はSEO人材の平均年収、経験有無などによる差、年収の上げ方を見ていきます。
SEO人材の平均年収は東京都で571万円
SEOに取り組む職種は非常に呼び名が多様で、企業によりバラバラです。ここではよく見かける職種名を以下に示します。
- SEOコンサルタント
- SEOマーケター
- SEOスペシャリスト
- SEO担当
- SEOディレクター
- SEOエディター
- SEOコンテンツマーケター
- コンテンツSEOライター
ここでは、上記を含むSEO人材の年収についてです。
2024年10月現在における、東京都のSEO人材の平均年収は、571万円です。※求人ボックス調べ
また、全国での平均年収は、544万円です。
やはり首都圏ほど高い傾向にあり、勤務地や本店所在地により差が出ます。
日本における平均年収は458万円
国税庁の令和4年分民間給与実態統計調査によると、性別や雇用形態を考慮せずに算出した日本における平均年収は458万円でした。
内訳は、以下のとおりです。
男性 | 563万円 |
女性 | 314万円 |
正社員 | 523万円 |
正社員以外 | 201万円 |
SEO人材の平均年収は全国平均458万円よりも高いことが読み取れます。(参照:国税庁企画課データ活用推進室 )
経験有無・役職・雇用形態・企業規模・代理店インハウスの年収差分
SEO人材の年収は地域差以外にも、いくつかの要素で変わってきます。
SEO人材の年収がどのように変わるか見ていきましょう。
SEO経験 | 年収 |
未経験者の年収 | 280万円~500万円 |
実務経験2年の年収 | 350万円~600万円 |
実務経験5年の年収 | 450万円~800万円 |
実務経験10年の年収 | 500万円~1,200万円 |
役職別 | 年収 |
一般社員 | 280万円~800万円 |
係長~課長 | 350万円~1,000万円 |
部長 | 700万円~1,200万円 |
一部の代理店等を除き、SEOポジションに部長職以上を設けていることは稀です。SEO人材が役員のケースもありますが、非常に特殊ケースであるためここでは取り上げません。
雇用形態別 | 年収 |
正社員・契約社員 | 280万円~1,200万円 |
アルバイト(週5勤務換算) | 180万円~360万円 |
業務委託(週5勤務換算) | 180万円~2,800万円 |
SEO関連のアルバイトは、都市部で2,000円弱程度が支払われるケースがあり、少ない場合には地域の最低時給と同等程度です。
業務委託報酬は人による差が顕著で、10時間程度の作業報酬が30万円を超えるケースもあります。
企業の規模別(正社員想定) | 年収 |
中小企業(数名~100名程度) | 280万円~600万円 |
ベンチャー企業(数十名~100名程度) | 400万円~1,000万円 |
大企業(2,000名~数万名) | 400万円~1,200万円 |
2020年代に入ってからITサービスを扱うベンチャーの年収レンジは上昇傾向です。中小企業は全体的に低い傾向にあり、大企業は新卒入社から数年目までが下限程度の年収ですが、年次とともに上昇します。
代理店・インハウス(正社員想定) | 年収 |
代理店 | 280万円~800万円 |
インハウス | 280万円~1,200万円 |
代理店はインハウス(事業会社)と比較した時に、年収が低い層に厚みがあります。これは未経験者や経験が浅い人材を採用し、育てることができる企業が多いとも読み替えられます。インハウスはWeb系企業などでSEOに特化した専門人材を多く抱えるケースもありますが、代理店を利用しディレクションを中心した人材が中心のケースが多いです。
代理店で業務に営業活動が含まれる企業では、成果報酬の仕組みを取り入れている場合があります。賞与として売上に応じて数十~数百万円が追加で支払われるような構造です。
未経験で高年収は期待できない
SEO未経験者で年収が高いケースは、新卒入社かつ初任給が高いケースです。
一般的な中途採用における未経験転職では、高年収は期待できません。
インハウスでも代理店でも未経験で自由にSEOを担わせることは稀です。通常は経験者が成果物の内容や品質を確認した上で、サイトへの実装に進めます。
SEOの特性上、数か月で劇的な成果が出ることは少なく、より長い期間をかけて成果を高めていくことになります。このことからも、成果を評価されての昇給も他の一部職種と比較しやや長いと言えるでしょう。
スクールや学習サイトを用いて短期に年収アップできるかとご相談いただくことがあります。
方法があるのかもしれませんが、知る限り上手く言った方はいません。
あくまで知識のインプットであり、理想通りに実装できないことが頻繁に起こる中、状況に応じた応用力を磨いた上で、本質的なスキルも育つものだと思います。
年収を上げる方法
ここまで見てきた通り、年収には幅があります。
SEO人材が年収を上げたい場合、下記で挙げる方法は役に立つでしょう。
① スキルの拡張
1つ目は、スキルの拡張です。
これはマネジメントスキルであったり、アクセス解析の技術、統計、マークアップなど関連性の高いスキルを新たに獲得することです。役職が付くことや役割が広がることは年収アップに繋がります。
②平均年収の高い業界、企業に移る
SEOに限定した内容ではなく、いずれの職種にも言えることですが業界や会社を選ぶことです。同じような業務であっても、小規模代理店と大規模代理店では100万程度年収が変わる場合もあります。
あまりによくある話ですから、ここでは深堀りしません。
③新規案件受注、採用効果のある人材になる
大雑把に他の言い方をすれば、知名度を上げることです。
SEOの専門家として一緒に働きたいと思う人が生まれる、その人に自社サイトを見てほしいと思われる、こういった人材になることで、必然的に年収は増加します。
日常の当たり前を丁寧に対応し、社内外の交流の場を有効活用し、専門家として他者のためになる情報発信を継続するといった行動が必要でしょう。(言うは易し行うは難しです。)
まとめ
SEO人材の全国平均年収は544万円で、都市部、役職、経験による差分があり、成長に伴う高年収も期待できる職種です。