マーケターは未経験からでも目指せる!転職を成功させる方法

「未経験でもマーケターに転職できる?」
「未経験者がマーケターへ転職を成功させるにはどうすればいい?」

マーケターは、企業の売り上げに大きな影響を与える役割を担っています。加えてマーケターを育てる環境を持たない企業が多いことも事実です。そのため、即戦力採用を重視し、未経験者採用枠は限られています。

今回は

  • 業務未経験からマーケターへ転職することが難しい理由
  • 未経験からマーケターへ転職成功させる方法

以上の2点を中心に解説します。

未経験が取るべき戦略を理解し、マーケターへの転職を成功させてください。

業務未経験からマーケター転職することが難しい理由

未経験でもマーケターへ転職できますが、容易ではありません。未経験ではなぜ転職が難しいのか確認しましょう。

業務の専門性が高いため

マーケターの業務は高い専門性が求められます。手順通りやれば良いわけではなく、工夫や精緻な実行力が求められます。
このため、スキルと経験がないことから敬遠されやすいと言えます。ただし、コーディングスキルや執筆スキルなど周辺スキルが活きるケースもあります。その他、業界経験がプラスに働く場合もあるでしょう。

過去の実績から採用判断をする場合が多いため

マーケターを採用する際、企業の採用担当者は過去実績を見ている場合が多いです。
あまり褒められた話ではないですが、マーケターは各業務の専門性が高いため、採用側はスキルを正しく見極められないケースが多いです。このため、実績から判断するケースが多くなります。

人気があり競争率が高いため

マーケターは人気職種であり、かつ営業などの他職種と比較した際、人員数が少ないです。
(営業が10人いる会社で、マーケターは1人というケースは非常に多い。)

実際に大手5社の転職サイトにおける「営業」と「マーケティング」の全国求人数をみてみましょう。(2024年3月13日時点)

 営業マーケティング
リクナビNEXT60,089件10,737件
マイナビエージェント13,030件6,590件
リクルートエージェント156,582件29,678件
doda53,858件24,853件
マイナビ転職6,190件2,257件

④育成環境、育成コストがないため

マーケターを育てることができないから、マーケターを採用する企業が多いです。
昨今はマーケター向け学習サービスや育成コンサル等も増えました。それでも育成までにかかる時間やコスト負担を考えると、経験者採用を優先する企業が多いでしょう。

未経験から目指すマーケターの所属先

未経験からマーケターへの転職は厳しい現実がありますが、不可能ではありません。

では、具体的にどのような所属先(役割)を目指して行けば良いでしょうか?

マーケターの所属先は、おもに3つに分類できます。

所属先によって業務内容が異なるため、それぞれの特徴を把握して、あなたの転職活動の方向性を決定しましょう。

現職企業のマーケティング部門

現在の勤め先で、マーケティング部門に異動する方法です。
多くの方は、それが難しいから方法論を調べられているかと思います。

企業の事業内容により、マーケティング業務は多種多様です。

  • 市場のニーズ調査
  • 競合分析
  • 商品の企画設計
  • 販売促進計画の立案
  • Webプロモーション
  • チラシやサンプル商品の配布
  • 効果計測、効果分析

現職であるため、企業文化や製品知識のインプットが不要なケースが多く、マーケティング業務の知識やスキル習得に専念できる利点があります。

転職し、事業会社のマーケティング部門

現職にマーケティング部門がない場合や異動が認められない場合、転職の選択肢があります。

転職先として、事業会社のマーケティング部門を選択するケースです。
多くの場合、1つの事業や製品のマーケティング業務を担当します。後述する代理店と比較し、業務範囲が広いことと実行実務よりもディレクション業務が多い傾向です。

具体的には、ウェブサイトの改修やキャンペーン情報の追加をする際に、外注先の選定やコンセプト案作り等を担うでしょう。

Web広告の出稿に際し、広告予算の社内決裁や運用代理店からのレポート確認、社内関連部署との調整等も含まれます。

中小企業では、外注予算がなく全て自力で進行するケースもあります。

どういった経験を積みたいか、スキルを得たいかで向き不向きがあると言えるでしょう。

転職し、マーケティング代理店・支援会社

転職先として、代理店を選択するケースです。
代理店と一言に言っても、総合代理店から専門代理店まで種類があります。テレビCMや雑誌広告、Web広告運用やSEO、展示会の支援会社などが挙げられます。

転職先を選択した時点で、業務内容がある程度決まることが特徴の一つです。

ここで注意が必要な点は、代理店はマーケターと名のつくポジションで、実態は営業職の場合があることです。

代理店はクライアントに代わって実行実務を代理します。つまり、未経験で入社場合には現場最前線で作業にあたることになります。

広告文を書く、チラシの構成案を作るといった現場経験、スキル習得を望む方に合っているでしょう。

【20代・30代】未経験マーケター転職活動

20代から30代は、未経験からマーケターへの転職を目指せます。
企業側にすると報酬が上る前、育成後の期間が長い、吸収力がある若年層を取りたいと考えます。30代半ばから少しずつ難易度が上がり、40代以上では数百社以上応募する覚悟が必要でしょう。

ここでは20代と30代に分けて、未経験からの転職活動の進め方をご紹介します。

20代

20代と一括りにしていますが、第二新卒や既卒と、20代後半ではやや違いあります。
第二新卒や既卒枠は、事業会社のポテンシャル採用枠があります。ポテンシャル採用とは、応募者のポテンシャル(潜在能力・可能性・将来性)を選考の評価基準として重視する採用手法です。

おおよそ25歳前後までが該当します。

20代全体を通して、育成環境の整った企業による採用枠が狙い目でしょう。事業会社であれば、マーケティング部門に10名程度配属されている企業、代理店であれば全社で5名以上の規模感になります。

30代

30代では、事業会社のマーケティング部門は難易度が上がります。
経験のある業界、職種との掛け合わせを考えましょう。
具体例を挙げると、金融商品の営業職を10年経験し、マーケターに未経験で飛び込むとします。この場合、金融業界に絞った転職活動が有効です。加えて、営業とマーケターの兼務のようなポジションも狙い目と言えるでしょう。
代理店の中でもWeb広告の運用など慢性的な人不足の会社が多々あります。代理店つまりクライアントワークであるため、クライアントとの打ち合わせや報告業務が発生します。このため、接客や営業の経験が活きやすいことも特徴です。

未経験からマーケターへの転職を成功させるコツ

ここからは、マーケターへの転職を成功させるコツをご紹介します。ここまでの各項でも少し触れてきましたが、改めて整理します。

①前職の知識や経験を活かせる業界を選択する

前職と同じ業界のマーケティング職なら、これまでの知識や経験を活かせます。

業界特性や自社・ライバル企業について、すでに精通しているからです。

マーケター業務は未経験であっても、周辺知識があれば転職成功率が高まる可能性があります。特にメールマガジンやオウンドメディア、セミナー部門など、業界情報の発信が中心のポジションで有効性が顕著です。

②転職エージェントを活用して転職活動を行なう

転職エージェントが書いている記事のため、この項目は3割引程度で読んでいただければと思いますが、効率面と選考通過率の観点でエージェント利用をおすすめします。

未経験転職は入社がゴールでなく、入社後の独り立ちまでが重要です。そのため、業務内容に登場する専門用語についてや、具体的な作業イメージ等を気軽に話せるエージェントだと尚良いでしょう。

③小規模マーケティング代理店・支援会社を選択する

小規模、具体的には従業員数が~50名程度の会社を狙ってみましょう。

代理店は小規模であるほど経営者やマネージャー陣が最前線で活躍してきた実務家です。小規模であっても育成環境があるケースが大半なため、スキル習得には最適です。

代理店の特性上、様々な業界業種の広告に携わることができ、担当業務範囲もある程度限られるため、専門性と領域における柔軟性を獲得できます。

やや報酬が低い傾向になる点は難点ですが、未来的に代理店から事業会社への転職する際には専門性が買われて転職しやすいメリットもあります。

④独学、実践を始める

まずはご自身で始められることに挑戦してみましょう。
なぜか分かりませんが、未経験からマーケターを目指している方で、マーケティングを独学されている方は少ないです。基礎的な本を読むだけでも良いですし、練習題材(商品等)を決めて手書きのチラシを作成してみても良いでしょう。Web広告やSEOの領域ではWebサイトの制作を学んでおくと相性が良いです。

高額なスクールに通わずとも、千円ほどで本を買い、無料ソフトでhtmlを書いてみることです。

企業採用担当の方々は、未経験領域に対する学ぶ姿勢を非常に見ています。マーケターになった後も、新しい領域に対峙する度、学ぶことが重要なためです。

ご自身の場合を考えよう

未経験からマーケターを目指す方の転職支援をしています。
ご自身の場合には、どのような準備が必要か、どのような企業が合っているかを考えてみましょう。伴走が必要でしたらお気軽に支援サービスにご登録ください。

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