マーケターとプランナーの違いとは?仕事内容や必要なスキルを解説
「マーケターとプランナーの違いは?」
「マーケターとプランナーのどちらを目指すべき?」
当記事では、こういった疑問点にお答えすべく、以下の点を解説します。
- マーケターとプランナーの定義
- マーケターとプランナーの相違点
比較一覧表を用いて解説しますので、あなたのマーケティング職種選びの参考にしてみてください。
マーケターとは
マーケターとは、マーケティングをする人を言います。
マーケターは、商品やサービスの売れる仕組みを構築する業務に就く人を指します。
広告をうつ人がマーケター、Google広告の運用する人がマーケターだと考える方が多いですが、これらはマーケターの仕事の一部です。
商品を思いつきで作って売るでは、失敗ケースが増えるでしょう。お金を出して買いたいと思う人がいるか、競合製品があれば選ばれるか、買ってもらったとして年商規模はどの程度が見込めるか(市場のサイズ)を調査し、仮説立て、製品開発の意思決定をする仕事はマーケターの仕事です。
誰も知らない商品は欲しいと思うこともないため、想定する顧客たちに商品の存在を知ってもらう活動、商品の優れた点や開発ストーリーなどを知ってもらう活動、顧客個人の視点で自分に合っている商品だ、必要な商品だと思ってもらう活動もマーケターの仕事です。
ECサイトやスーパーの店頭、無形商品であれば相談窓口や注文方法を整備し、購入機会が訪れた際に、しっかり届けられる環境を作ることも仕事です。
繰り返し購入する商品やサービスであれば、アフターサービスの一部もマーケターの役割になるでしょう。いずれの役割も企画や意思決定が正しかったのかを定量的または定性的に振り返る作業が含まれます。
パッケージや広告映像、チラシデザインなどはデザイナーの仕事ですが、マーケターと協働し作っていくため、互いに業務範囲として染み出る部分になるでしょう。
(補足)チャネルの話
プロモーション(情報を届ける)の方法として、オフライン、オンラインという切り分けが良くなされます。インターネット以外の場合は、オフラインマーケティング。インターネット上の場合は、オンライン(デジタル)マーケティングです。
それぞれ代表的なチャネルを挙げてみます。
オフライン
- テレビCM
- つり革広告
- タクシーAD
- 新聞折込チラシ
- 展示会出展
オンライン
- 検索広告
- SNS広告
- メールマガジン
- 自然検索(SEO)
- インフルエンサー
プランナーとは
プランナーとは、名前の通り計画をつくる人を言います。
マーケティング領域におけるプランナーには、いくつか種類があり、メジャーなものでストラテジックプランナーやアカウントプランナー(広告プランナー)が挙げられます。
代理店に属することが通常で、クライアントの課題をヒアリングし整理し、最適な戦略や広告方法を立案する役割です。
企業によりプランナーが立案した計画を実行し、結果をレポートにまとめる場合もあります。
次の2種について少し詳しく取り上げます。
- ストラテジックプランナー(マーケティングプランナー)
- アカウントプランナー
ストラテジックプランナー、マーケティングプランナーとは
顧客をセグメントに分け、20代だからこう、男性だからこう、という括りで市場を捉えること自体が実態に合わなくなっています。
そのため、複雑化した市場に対して、効果的なマーケティングを計画できるマーケティングプランナーが求められています。
具体的にはマーケティングの最上流工程を担当する役割で、商品やサービスのコンセプトを整理し、ヒト・モノ・カネをどう配分するか考える戦略家と言えるでしょう。
アカウントプランナーとは
企業の課題に対し、最適な広告を企画・提案する役割です。マス広告からWeb、チラシまでオールジャンルの提案ができるプランナーもいますが、これは少数です。
多くの場合、広告媒体(GoogleやMeta)に所属する方や、Web広告の運用代理店に所属する方がアカウントプランナーの役割を担っており、取り扱い可能な広告メニューの中から、クライアントにあった広告メニュー、配信スケジュール、効果検証方法、伴ってシステム面の設計をします。
多くの場合で、実行と振り返りまでがセットになっている場合が多いでしょう。
マーケターとプランナーの比較
マーケターとプランナーの定義を理解したところで、ここからはそれぞれの特徴を比較していきましょう。
ここでのプランナーは、マーケティングプランナー・ストラテジックプランナーを取り上げます。
マーケターとプランナーの最大の違いは、役割の幅です。
マーケターは全てであり、プランナーは戦略面を中心に限定的です。ただし、プランナーは、実行できる体制の有無に成果を依存するため、実行チームと協働している場合が大半でしょう。このため、セットで見るとかなりマーケターの領域と近しいものとなります。違いとして残る点は、商品開発などのプロダクト面となるでしょう。
(実行チームを持たないプランナーの場合、実務難易度の高い施策を組み込んだ計画が策定できず、成果を出しづらく制約の多い役割になるでしょう。)
それぞれの役割として、事業会社内で働く場合はマーケター、代理店で働く場合はプランナーになることが多い側面もあり、職種選択で悩むよりは、自社内で活躍したいか、クライアントに貢献したいかの視点が先にあると良いでしょう。
まとめ
仕事内容などについて、マーケターとマーケティングプランナーでは大きな違いはありません。
しかし、マーケターよりもマーケティングプランナーのほうが、領域が狭い分、より高い専門性が求められます。
また、マーケティングプランナーは実行に際し、チームを率いて業務を推進させる力も欠かせません。